まず持つのはマウスじゃなくてペン

東京、大阪、和歌山で8000件以上のデザインを作ってきました
デザインアトリエフロッグの榎本が、
デザインを始めたい初心者と、デザインを仕事にしたい中級者、
販促やブランディングを進めたい経営者にむけて
実用的な考え方や知識、テクニックを和歌山から発信するブログです。
この内容は「デザインがしたいひとのためのポッドキャスト【デザぽ】」として、ポッドキャスト、You Tubeにて配信中です。
みなさん。こんにちわ。
デザインアトリエフロッグの榎本です。
デザインを自分でつくるのが当たり前の時代になってきました。
自分でデザインできるツールですが、
イラストレーターがなければ、できなかった時代と違って
キャンバやアドビエクスプレスなどで、自由にデザインできるようになりました。
和歌山県よろず支援拠点でコーディネーターもやってますが、
デザインチェックをさせてもらうことが多いです。
大半はご自身のお店の販促物をキャンバでつくってらっしゃいます。
みなさんとてもきれいにデザインしています。
こんな状況だからこそ、大事なことを伝えたいと思っています。
「とてもきれいに、おしゃれにデザインしている」
「フォーマットをつかってハイクオリティなデザインが簡単にできる」
だからこそ、本当に大事なデザインの考え方や基礎が抜けてしまっているんです。
デザイン事務所に就職したわけではないから、当然ですよね。
でもこういうところを知った上でデザインすることがとっても大事です。
このブログでは、
デザインの基礎・基本、デザインの仕事がしたい人
デザイン初心者、中級者、経営者向けの
デザインポッドキャスト「デザぽ」での配信内容から、
そういった「大事な部分」をブログとして発信してきます。
将来的に、みなさんが例えば、
「クラウドワークス」「ココカラ」などで
初めてデザインの仕事受注できた。
デザイン事務所に就職して、他の新入社員スタートダッシュできていた。
自分の会社の広告の参考にした、広告が成功した。
という結果が生まれればいいなと思っています。
感想や、質問もぜひ、メールアドレスへお願いします。
さて、やっと本題です。
今回のタイトルは「まず持つのはマウスじゃやなく、ペン!」です。
みなさんはデザインを始める時、どうしていますか?
真っ先にマウスを掴んで、
こんなデザインがいいかなー
あんなデザインが良いかなーと、すぐ作業に入っていませんか?
ちがうんです。
まずペンで書くということ。
これ大事です。
何を書くか、
デザインの構成とか、デザインの下書き、と思うでしょ。
実は文字を書くんです。
いま作ろうとしているものを分析をして、メモします。
なれればメモしないですけど、頭の中で考えます。
初心者さん、中級者さんは、しっかり考えて、メモしてください。
たとえばチラシ
何を分析するのか。
具体的にはマーケティングでは「誰に、何を、どのように」
これについても考えます。
これはぜひおぼえておいて、実行してください。
デザインとマーケティングは繋がりが深い。
マーケティングに関してはまたお話すると思います。
さて、マーケティングも踏まえ、
ここからが本番。デザインに関する「分析」。
1.「ターゲット」 誰に発信するデザインなのか
2.「目的」 なんのためにデザインするのか。
3.「使用方法」 そのデザインはどのように使用されるのか。
4.「ストーリー展開」 そのデザインしたものが、どういう経緯を辿って
どんな物語が展開するか。その理想をイメージします。
特に説明が必要なのは「ストーリー展開」ですよね。
ストーリー展開に関してはたぶん独自の言い方で、デザイン教本とかでは違うかも。
ストーリー展開における理想のストーリーとは
例えば、チラシをデザインしました。
これが飲食店のレジ横に設置されるものです。
食事を終えた人が、精算でレジに立ちます。
このとき、横に設置しているチラシに気づいてほしい。
そのために、視界の端にはいっただけで「?」「これなんだ?」となる
目立つデザインが必要になります。
次に、見ただけで終わってほしくない。持って帰ってほしい。
そのために、次回の割引を大きく記載したり、
今後始めるイベントなどを配置したり、
ご家族に見せたくなるような内容を検討したり、、、
どんどん妄想を膨らませて、理想のストーリーを追って行ってください。
そして、それを実現するために、デザインはどうあるべきかを反映してください。
チラシ、だけではありません。
デザインするものはすべて、たくさん考えて、
それを形にしたものでなければいけません。
極論、デザインがすっごくダサくて、かっこ悪くても
たくさん考えて、それを表現できていて、
そのデザインを作るきっかけとなった「目的」
これを達成できるデザインであれば、デザインとしては合格点です。
どんなにおしゃれで、きれいでも、
目的が達成できないデザインは、使えません。
聞くと簡単なことですが、
いざ自分が実行する時、十分に考えずに、すぐマウスをもって、
モニターに向かいがちです。
ぜひ参考にしてみてください。